【英語ディベート】主張の組立て方やコツを紹介!

 英語ディベートは高校の英語の授業の一環として行われたり全国大会が開かれたりしている競技です。そのディベートを行う際に最初に読まれる、ディベート全体のベースである自陣の主張の組立て方について紹介します。

この記事で紹介する主張の組立て方は、高校で行われることの多いポリシーディベートでの主張についてのものです。
ディベートで行う主張のことをコンストラクティブスピーチ(通称コンスト)と呼びます。コンストがなければディベートは始まりませんが、どのように書き始めればいいか、構成はどうするかなどを悩む方も多いと思います。

英語ディベートを行うのにコンストの書き方に悩んでいる方や、英語ディベートがどのような論理で行われるのか気になる方は是非最後まで読んでください!

コンストとは

コンストは英語ディベートの試合で最初に否定側と肯定側の両方が読み上げる自分たちの主張であり、その内容に対してお互いが攻撃し議論します。
具体的なディベートの流れに関してはこちらの記事で解説しています。

肯定側と否定側は共に自分の立場に基づいて2つ意見を出します。
ディベートの試合では自分のチームがテーマに対して肯定側で試合をするのか否定側でするのかは直前に発表されるため、両サイドのコンストを事前に作っておく必要があります。

一つのコンストにつき一つの意見が原則なので、合計4つのコンストを作るということです。

なるべく論理に穴を作らないように一貫した攻められにくい立論をする必要がありますが、英語ディベートではこのコンストから全てが始まるためできるだけ相手や審判が理解しやすい文章で作ることが大切です。

文章がめちゃくちゃで内容が伝わらず主張の筋が通っていないと判断されてしまえば、どんなに素晴らしい意見を出していたとしても評価は下がってしまいます。

コンストの書き方

コンストは主にPresent Situation(現状)Effect(議題に賛成・反対することによる影響)Importance(強調したいこと)の三つのパートに分けられます。
それぞれについて解説します。

コンストラクティブスピーカーに与えられる時間は4分間で二つのコンストを読むことになるため、一つにつき2分程度になるように書く必要があります。

例として、「労働時間を一週間あたり48時間以内に制限すべきか」というテーマに対して、「医者が十分に患者を救えなくなる」という意見で反対するケースを軸にして考えていきます。

Present Situation

基本的にコンストの最初は現状を伝えることから始まります。
自分の立場にとって有利な情報を伝えることで自分たちの主張の重要性を説くことができます。

ここで重要なのができるだけ具体的な数字をデータとして用いることです。
具体的であるほど信憑性が増します。
また、可能な限り「〇〇大学によると」や「△△省によると」といった形で出典を明示することでもそのデータの信憑性を上げることができます。

例を挙げると

  • OECDの調査によると現在医者の数は〇〇人不足している
  • 厚生労働省によると患者の数は○年前から△万人増加している
  • □□教授によれば高齢化により搬送される患者が増えている 

といった内容で書くと良いです。

Effect

Effectでは、そのテーマによる良い影響や悪い影響について書きます。
何らかの制度を導入すべきかどうかを議論するディベートの場合、肯定側はその制度を導入するとどのようなメリットがあるかを述べます。
反対に否定側の場合その制度を導入してしまうとどのようなデメリットが生じるかを述べます。

例として

  • すでに医者は不足しているのに労働時間を制限してしまったら、〇〇人以上の患者が治療を受けられなくなる
  • 患者数が△△人も増え続けているためさらに医者が□□人以上足りなくなる

というように具体的にその影響力がわかるように具体的に書きましょう。

Importance

最後にImportanceの部分で特に強調したい部分について繰り返して述べます。
いかに自分たちの意見が正しく重要であるかを説得的に説きましょう。

Impotanceの部分で新情報を出しても大丈夫です。
説得力を高めるような情報を出したり、相手を説得させるための感情的な文章を入れたりしても良いと思います!

例として

  • 労働時間を制限しなくても医者の数が需要に追いつかなくなるという調査が〇〇大学によりなされている
  • 救われる患者が確実に減ってしまう!
  • 人の命よりも大事なものはない!

というようにコンストの最後で相手や審判をしっかり説得しましょう。

コンストの小ワザ

本来コンストではできるだけ相手が攻めるポイントが少なくなるようにしっかり筋を通したりデータで固めますが、そうすると相手からどのような攻撃が来るか予想できないこともあります。

そこで、あえて論理に一箇所だけ攻めやすいポイントを作っておき予想される攻撃に対する防御をしっかり用意しておくという戦略があります。

ディベートの中で相手のコンストに対する攻撃の時間は3分しかないため、こちらが事前に想定している攻撃に相手が時間を費やしてくれればその分防御もしやすくなります。

この手段が必ずしも毎回有効かどうかは分からない上、論理が弱いと審判に判断されれば逆効果なので、あくまで戦略の一つとして理解しておいてください。

まとめ

英語ディベートのコンストの組立て方をおおまかにでも理解していただけたでしょうか?

英語ディベートでは準備が命で様々なデータを調べますが、コンストの形でまとめるのに苦労することも多いです。

限定的ですが、この記事が役に立つことができれば幸いです。

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